来年開催予定の国際美術展「ヨコハマトリエンナーレ」の アーティスティックディレクターを務める森村さん。 19年前に行われた展覧会がなぜまた再び?との疑問を携え 品川駅から徒歩にて美術館に向かいます。
江戸時代には品川御殿があったという御殿山。 左手前方にはには御殿山ガーデンホテルラフォーレ。 外資がはいってこの12月リブランドとのこと、 磯崎新氏設計のお茶室はそのままかしら・・・など つらつら思いながら大きく右にカーブするゆるやかな坂をのぼると 交番です。歩道を渡って左の路地にはいってください。 閑静な住宅街で不安になるかも知れませんが大丈夫。 まもなく左に美術館の入口がみつかるでしょう。
エントランスでチケットを購入している間にも 演説の声と画像が目にとびこんできます。 実はこの映像作品は二度目。 7分ちょっとの映像なので、今回はしっかりみてきました。 語られるのは文化、芸術ですが、震災後のいまとなっては 他の言葉にも置き換えられそうです。 最後に映しだされる人たちの姿が、かつての自分の姿と重なり 羞恥心をおぼえるほど。
さて、その先は初見の「レンブラントの部屋」が続きます。 闇に浮かぶ光が印象的なレンブラントに扮したポートレイトや 家族の肖像が並び、ひとりの人生をめぐります。
2階の最後の作品はカーテンで仕切られていました。 その衝撃的な圧倒感と光にみちた白い壁に刻まれた言葉に、 またまた打ちのめされる思い。
19年前の展覧会をほぼそのまま再現しているとのことですが まったく古びず、逆にいまを深く考えさせられる・・・ そこが「再び」の理由なのでしょう。
気をとり直して 美術館内のカフェダールCafe d'Art へ。
窓際の席に案内していただき、 「イメージケーキ」がテーブルに置かれてようやく ふふっ♪と気が抜けました。
「レ、レンブラント?」ですよね?
こちらは展覧会をテーマとしたメニューも楽しみのひとつ。 ひっそりと流れるBGMに雨まじりの曇り空も なんだかとっても絵になります。 そういえば夏に訪れた友人たちは テラス席でハウスワイン付のガーデンバスケットで楽しんだとか。
ついつい長居をしてしまいそうな居心地のよい空間は ギャラリーは実業家の元邸宅、 カフェ部分はこちらも磯崎新設計による増築なのでした。 こちらへはギャラリーへのチケットがないと入れないので ぜひお立ち寄りくださいね。
「森村泰昌 レンブラントの部屋、再び」展 会期 /2013年10月12日(土)-12月23日(月・祝) 11時~17時(月曜休館) 入館料/一般1,000円、大高生700円、小中生500円
メンバーは無料
原美術館 〒140-0001 東京都品川区北品川4−7−25
Hara Museum Web
世田谷区在住 webコンテンツライター
地方都市の現代美術ギャラリー、首都圏のアートプロジェクトサポーター。
美術館のみならず博物館・科学館などのミュージアム系施設が好物です
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