2013年7月18日木曜日

Art&Museumで遊ぶVol.2


まさに「驚異の部屋」
郵便局のたたずまいを残した知の宝庫
「インターメディアテク」



 
東京中央郵便局の旧局舎

建物の一部を保存・再生しながら、
グランドオープンした商業施設「KITTE」2階にできたのが、
今回ご紹介するミュージアム。




 



日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館(UMUT)の
協働運営になる公共施設「インターメディアテク」




リ・デザインされた内装、意匠。
木の床、アンティークな陳列棚に巨大な卵や骨格標本。

まるでタイムスリップしたようなスペースは
その昔ヨーロッパ貴族により作られた、
世界の様々な珍品を集めた「驚異の部屋」そのもの!
トレジャーボックスのような楽しさです。

西野館長インタビューによれば

「デザイン重視のミュージアム。
言語のコミュニケーションに頼らず、
目でわかるようにすること。」

とあるように骨格・鉱物・昆虫標本に剥製(鳥類も豊富)が
所狭しと並ぶも説明がほとんどありません。

所蔵品との仕切りもなく企画展示の立体裁断の服飾トルソー※がたち、
インフレ紙幣が並ぶショーケースには
赤瀬川源平(前衛芸術家)の
大日本零円札までみつけて、
もうびっくり。

アートも科学も今も昔もシナプスのようにつながっていく
ごちゃまぜ感がたまらないww
ここが入場無料だなんて、やっぱり東京(いや東大?)はすごい。

他にもフランスの国家コレクション「ケ・ブランリ」の善品が鑑賞できる
ケ・ブランリ・トウキョウ

東京大学分子細胞生物学研究所発によるお酒など、
オリジナルグッズをおく「ミュージアムショップ」などなど
すみずみまで楽しめるスポットです。

 


JPタワー学術文化総合ミュージアム
インターメディアテク


開館時間/11時~18時(木・金は20時まで)
休館日/月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)、年末年始他
所在地/東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー2・3F
問い合わせ/03-5777-8600(ハローダイヤル)
入場料/無料

JR東京駅丸ノ内南口から徒歩1分
丸ノ内線東京駅地下道より直結

 

※企画展示「アントロポメトリア(人体測定)」は7月15日にて終了しました。


Author:漣(れん)
世田谷区在住 webコンテンツライター
地方都市の現代美術ギャラリー、首都圏のアートプロジェクトサポーター。
美術館のみならず博物館・科学館などのミュージアム系施設が好物です